【モスクワ=桑本太】ロシアのプーチン大統領とアルゼンチンのフェルナンデス大統領は3日、モスクワで首脳会談を開いた。2国間の経済協力を拡大する方針で一致した。

ロシア国営の原子力会社ロスアトムがエネルギー分野でアルゼンチンとの連携を進める方針を示したほか、鉄道インフラや宇宙、金融分野での両国の協力を推進する。プーチン氏は会談で「貿易・経済協力の推進には、やるべきことがたくさんある」と述べた。

フェルナンデス氏は「これまでは米国への経済的な依存が大きかった。ロシアとの協力は非常に重要だ」と述べ、米国依存からの脱却に取り組む考えを示した。

アルゼンチンはロシアが開発した新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV」を承認し、国民への接種を進めている。プーチン氏はアルゼンチンがいち早く同ワクチンを承認したことに対し、フェルナンデス氏に謝意を示した。