ロシア国営原子力企業ロスアトムは2021121日、フランスの原子力・代替エネルギー庁(CEA)およびフランス電力(EDF)との間で、使用済MOX燃料のリサイクル性を実証する研究開発協力を行う共同宣言に署名した。

同宣言では、使用済MOX燃料から取り出された第2世代プルトニウム(Pu)をリサイクルするために必要なすべてのステップを含む実験室規模の試験を、第4世代高速炉で行うことがうたわれている。

同第2世代Puは試験用燃料ペレットの製造に使用され、2020年代半ばから研究用高速中性子炉の装置で照射されるという。

今回の共同研究は、既設軽水炉用MOX燃料の燃焼後に残る貴重な物質を高速中性子炉で再利用する可能性の実証を目的とし、再利用できれば、原子力発電産業の持続可能性を大幅に高められるとしている。