ロシア国営の原子力総合企業ロスアトム社は618日、ブルガリアのベレネ原子力発電所完成計画における戦略的投資家選定手続きで、仏国のフラマトム社および米国のGEスチーム・パワー社と協力するための了解覚書を締結したと発表した。

フラマトム社とGE社はロスアトム社と同様、ブルガリア・エネルギー省が昨年12月に戦略的投資家の選定入札で絞り込んだ最終候補の5社に含まれているが、これら2社はともに、機器の供給を通じてプロジェクトに参加することを希望していた。このため、ロスアトム社が戦略的投資家に選定された場合、GE社は今回の覚書通りロスアトム社のパートナーとして、アルストム社が開発した世界最大級の低速タービン「アラベル」を含むタービン発電機一式とタービン室用の機器を同プロジェクトに供給する。また、フラマトム社は主要パートナーとして、計装・制御(I&C)系や電気システム、水素再結合器、換気装置などを供給。両社が協力して、ベレネ計画へのロスアトム社の参加を後押しすることになる。

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