914日、ロサトム国営公社CEO(最高経営責任者)に附属する国際若者諮問機関「インパクトチーム2050」の初会合が開催された。

このイベントには、才能ある科学者やエンジニア、経営者、コミュニティやオピニオンリーダー、持続可能な開発や気候変動問題の分野で活躍する国際的な活動家など、12ヵ国・地域からの12人の若者が参加した。彼らは、ロスアトムのタチアナ・テレンチエワ人事担当副社長とルサトムインターナショナル・ネットワークのヴァディム・ティトフ社長と面会した。

テレンチエワ氏は、「持続可能な開発の原則を推進するためには、活発で才能ある若者と弊社の能力を結集することは、協力と共創の価値に基づいた質的に新しいイニシアティブの創造につながります。若者が既に重要なステークホルダーでありパートナーである当社の重点事業分野の開発に参加するように取締役会に提案します」と指摘した。

ティトフ氏は、「ロスアトムは以前から、何十年、何百年と先を見通していますが、原子力の分野ではそれ以外のアプローチは通用しません。若者のオピニオンリーダーとの対話が、世界の発展の方向性を定め、現在の持続可能な未来を形作るので、インパクトチーム2050協議会は弊社の戦略目標に合致しています」と述べた。

インパクトチーム2050の参加者であるノラ・チャン(中国)は、「多くの国際機関は、若い世代が世界をより良く変えるための真の機会を提供することなく、若者をプロジェクトに参加させ、より積極的に活動することを呼びかけています。一方、ロストムは現在、既にこの機会を提示しており、これは質的に新しいレベルのパートナーシップです」とコメントした。

 

参考

ロスアトム国営公社のアレクセイ・リハチェフCEO(最高経営責任者)は202112月、グローバル・インパクト会議の一環で、持続可能な開発目標の達成を目指したグローバルユースパートナーシップの立ち上げを発表した。同氏は「若い人たちとの協力は、世界をポジティブに変える原動力になると確信しています」と述べた。

ロサトムのイニシアティブは、才能ある若者に企業変革の課題に取り組んでもらうとともに、人々の生活の質向上への貢献度を高める戦略的な解決策を見出すことを目的とする。このユニークなパートナーシップ形式により、地球規模の変化と持続可能な開発への要求に応えるため、若い世代とのより効果的な対話が確立される。

若者は今年、国際協議会の主な活動に加え、ソチで開催される第12回国際フォーラム・アトムエクスポへの参加し、ニジニ・ノヴゴロドで開催される「グローバルインパクト会議2022」のプログラム委員会として活躍していく。