エネルギー情報サイトは2022216日、ロシアのプーチン大統領とブラジルのボルソナロ大統領が同日に首脳会談を行い、ブラジルで新たに原子力発電所を建設する際にはロシア企業が参加するとの意向を示したと報じた。

ロシア国有原子力会社ロスアトムはこれまでもブラジル向けに原子燃料と医療用放射性物質を輸出しており、プーチン大統領は「陸上および海上での小型モジュール炉(SMR)を含む、ブラジル国内での新設原子力の開発に参加する用意がある」と述べ、採用される技術は独自の経験に基づいたもので、同業他社とは異なるバージョンであるとしている。

なお、今回の両国首脳会談では、BRICSパートナーシップ(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の重要性を強調するとともに、両国間でのビジネスの拡大、貿易や投資、二国間協力を強化するとした。

さらに、国際平和の貢献においても二国間での協力関係を維持するとし、ロシアが2023年国連安全保障理事会・非常任理事国にブラジルを支持したことに対し、ブラジル側から改めて謝辞があった。