ロシア北極圏の小さな町ペベクの沖合には、世界初の船舶型原子力発電所「アカデミク・ロモノソフ」が係留されている。ロシア極東開発を目指すプーチン大統領の野望が形になりつつあることを示す象徴だ。

シベリアの北岸に位置するこの港は、かつて旧ソ連の強制収容所として悪名をはせた。だが最近では、北極海に主要航路を開いて天然資源を運びやすくするというロシア政府の計画の一端を担っている。